プレスリリース

【10月は里親月間】「地域で安心して子育てができる社会」を目指して

A loving home every child. すべての子どもに愛ある家庭を

認定NPO法人「SOS子どもの村JAPAN」( https://www.sosjapan.org/ )は、オーストリアに本部を置き130以上の国と地域で活動する国際NGO「SOS Children’s Villages International」の日本法人です。当法人は、子どもと家族が地域社会から孤立することによって生じるさまざまな課題を解決するために、「里親制度」を活用した「地域の家族支援」の取り組みを福岡市全域で展開しています。

10月は里親月間です。SOS子どもの村JAPANが取り組む里親家庭への支援や、里親制度を活用した地域の子育て支援の取り組みについてご紹介いたします。

SOS子どもの村JAPANが取り組む里親家庭の養育支援

■子どもの村福岡
・「子どもの村福岡」でのチーム養育の実践

里親制度を活用し、3名の育親(※)が11人の子どもを「子どもの村福岡」で育てています。育親だけではなく、養育のパートナーとして、ファミリーアシスタントと呼ばれる養育支援スタッフが「子どもの村福岡」で生活する里親家庭の家事支援・養育支援をおこなっています。

ファミリーソーシャルワーカーは里親家庭の生活に寄り添い状況を把握しながら、里親、スタッフ、学校や児童相談所などの関係機関、実親など、子どもに関わるさまざまな人と連携し、コーディネートしています。

村長・育親・ファミリーアシスタント・ファミリーソーシャルワーカーが集まり、各家庭の状況を共有し日常の養育や環境について話し合い、チームで養育しています。

◆「子どもの村福岡」HP
https://www.sosjapan.org/childrens-village-fukuoka

※育親 …「子どもの村福岡」で子どもと共に生活をする里親のこと。

・地域の里親家庭同士のつながりづくりを目的としたお祭り「ファミフェス in SOS子どもの村」を開催。

10月上旬に里親家庭同士や、地域との交流・つながりづくりを目的としたイベント「ファミフェス in SOS子どもの村」を開催いたしました。福岡市内在住の里親家庭、「子どもの村福岡」を巣立った若者、今津地域の子どもたちを招待し合計で239名が来場いたしました。

当日は企業の皆さまに出店、ならびにボランティアのご協力をいただきました。イベントは大盛況で終わることができ、里親家庭の子どもたちに留まらず地域の方にも大変喜んでいただくことができました。ご協力をいただきました地域の皆様、企業の皆様、誠にありがとうございました。

■福岡市子ども家庭支援センター「SOS子どもの村」(福岡市中央区赤坂)

福岡市からの委託を受け開設した、地域の子どもと、家族、里親家庭のための相談機関です。

平日の夜および土日祝祭日に、臨床心理士や公認心理師など、子どもにかかわる専門職のスタッフが、家族のあらゆる悩みについて相談をお受けしています。必要に応じて、心理検査やプレイセラピー、心理療法、カウンセリング、ペアレントトレーニングなどを行います。子どもを主体に、子どもの声を聴きながら、家族とともに困難の解決をめざしています。

「子どもの村福岡」の育親家庭や子どもたちのニーズに応じて子ども家庭支援センターの職員が支援を行なっています。また、地域で暮らす里親家庭・ファミリーホームへの相談支援も行なっております。

◆福岡市子ども家庭支援センター「SOS子どもの村」HP
https://www.sosjapan.org/child-and-family-support-center

・里親制度を活用した地域の子育て支援

■里親ショートステイ事業「みんなで里親プロジェクト」

©︎Ryuto Sato

保護者の病気や育児疲れなどのさまざまな理由で、短い期間、親元から離れて暮らす必要がある子どもが増えています。そういった子どもを受け入れる事業「子どもショートステイ」。(福岡市子育て短期利用事業)現在は地域の里親家庭(現在登録数:54世帯 ※2023年9月現在)と協働をしながら、子どもを受け入れています。子どもひとりひとりの状況に合わせながら家庭環境で預かることができる、里親による「子どもショートステイ」は地域による身近な家族支援として全国から注目をされています。

SOS子どもの村JAPANが取り組む社会課題

子どもと家族が地域社会から孤立することによって生じる、さまざまな課題に取り組んでいます。

①”孤育て”の現状

福岡市は人口164万人の政令指定都市。人口が増え続け、活気あふれる都市の一面とは裏腹に「孤育て」の課題があります。小学生の保護者の4人に1人が、子どもを預けられる親族や友人・知人がいないと感じながら子育てをしていることが分かってきています。

福岡市「子ども・子育て支援に関するニーズ調査(平成30年度)」
https://www.city.fukuoka.lg.jp/kodomo-mirai/kosodateshisaku/child/kodomokosodateshiennikansuruneedschousaheisei30nendotounokekka.html

②子どもショートステイを利用する理由、第1位「育児疲れ」

福岡市内の子どもショートステイの利用日数は、現在も増え続けています。(令和4年度、子どもショートステイ利用のべ日数 速報値 6,851日※R4年度 2月末までの数値)

福岡市 令和4年度、子どもショートステイ利用日数 速報値 6,851日※R4年度 2月末までの数値

利用理由で1番多いのが「育児疲れ」。孤立を感じながら子育てをしている家庭が多く、またその多くが、ひとり親家庭であり、繰り返し利用をしながら生活をしているということが、この事業を通じて分かってきました。

地域から子どもと家族が孤立した状態が長引けば、親子が「SOS」を出していてもその声を拾うことができず、虐待リスクが高い環境下で子どもたちが生活しているのではないか?危機感を持ちます。

里親の広報・普及啓発に関わるイベントのご案内

■10月24日(火)10:00〜12:00「里親って?カフェ」

場所:福岡市中央市民センター2F @福岡市中央区

ずっとじゃなくて大丈夫です。ときどき、里親になりませんか?子どもショートステイを担ってくださる里親を募集しています。数日間だけでも里親家庭を必要としている子どもや家族がいます。

里親について知りたい方、興味、関心のある方に向けた相談会を行っております。どなたでも参加いただけますので、お気軽にご予約、お問合せください。

◆お申込みはこちらから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdAO-W0edID-47wjGtWc6s8ZktAqIuxieKYUH2yxYK9dOupCw/viewform

■10月28日(土)10:00〜12:30「福岡みんなで子育てカイギ」〜家族を超えて、地域で育つ〜

場所:電気ビル共創館3階(カンファレンスB・中会議室)@福岡市中央区

地域や親戚のつながりが希薄になっていることもあり、子育て家庭の大変さや悩みは、深刻さを増しています。親子や家庭だけでなく、色々な人が子どもの育ちに関わっていくにはどうしたらいいでしょうか?私たちに何ができるでしょうか?

トークセッションは、「じじっか」から、児童養護施設の勤務経験もあるコミュニティマネージャー樋口由恵さん。そして「SOS子どもの村JAPAN」からは、法人設立時から関わっている、職員の橋本愛美。臨床心理士としてたくさんの親子に出逢いながら、現在「みんなで里親プロジェクト」のリーダーをしています。

今までの子育て支援とは何かが違う!支援される側と支援する側の境目はなく、おたがいさまで支え合っている独自のコミュニティ「じじっか」。福岡市やたくさんの機関を巻き込みながら、西区から福岡市全体に広がりを見せている「みんなで里親プロジェクト」。それぞれの取り組みから見えてきたこと、感じたことを共有し、会場全体で“新しい子育てカタチ”を考えていきます!

【こんな方におすすめ】

・すでに活動をされている方
・何かできることは?と想いをあたためている方
・どうにかならないかな?とモヤモヤを感じている方

想いを共有し、福岡の子どもたちのこと、一緒に考えていきましょう!

■申込方法
申込フォームもしくはメールでお申込みください。
※締切10/22(日)まで
⇒ 申込フォーム:https://pro.form-mailer.jp/fms/18805f39295796
⇒メール:foster.west@sosjapan.org

 

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