特集レポートFeature Report

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第5回里親ショートステイ全国ネットワーク会議

2026年2月4日に「第5回里親ショートステイ全国ネットワーク会議」を開催しました。

今年の全国ネットワーク会議ですが、全国47都道府県にある、県・市町村・児童家庭支援センター・里親支援センター・乳児院・児童養護施設・児童相談所など、268件のお申込みをいただき開催しました。

今年で5回目の開催になりますが、前回の150名を大きく上回るお申込みがあり、国の方針の後押しもあり、里親ショートステイ事業への関心が高まっていることを感じました。

■里親ショートステイの背景

病気や出張、育児疲れなどを理由に子どもを数日間預けることができる「子どもショートステイ」は、乳児院や児童養護施設などの【施設】が受皿の中心でした。しかし、自治体によっては、施設が遠いところにあり子どもを預けることが難しい場合や、施設が定員に達して受け皿が不足している場合もあり、家庭のニーズに応えきれていない現状があります。

また、核家族化や親族が近くにいない子育て家庭が増えていることから「子どもショートステイ」のような子育て支援を充実させていくことが急務です。そこで始まったのが、地域の里親さんが子どもを短期間預かる「里親ショートステイ」です。

■当日の様子

今回のテーマは「みんなの知恵を集めよう!里親ショートステイ~苦労の先にあるもの~」でした。
子育て支援を担当する行政の方や里親支援センター、児童家庭支援センターなど、子ども福祉や様々な現場で子育て支援に携わる方など、子育て支援の最前線にいる皆さんが参加されました。
里親ショートステイについて、事前のアンケートでは、緊急時の対応や体制づくり、ステイを担う里親さんが少ない、土日の対応をどうするか?…など具体的な苦労や悩みが挙げられていました。



アンケートの結果から、里親ショートステイの全体像を共有した後、リレートークを行いました。事業の経過に伴い、課題が変わっていくことを踏まえ、(熊本県)熊本市里親支援センターアグリさん、(静岡県)里親支援センターここまるさん、(福岡県)福岡市児童家庭支援センターSOS子どもの村から事例の発表をしました。その後、トークセッションとして、事前に参加者からいただいていた質問をもとに、具体的な事例をあげながら深めていきました。

■これから

毎年開催している全国ネットワーク会議ですが、年々参加者が増えており、里親ショートステイの実施や導入を検討されている自治体は、ここ一年で大きく増えたように感じます。参加者された方々の反応からも関心の高さがうかがえ、それだけ日本全国で子育て家庭を支えていく仕組みづくりが急務であると感じています。

里親ショートステイ事業とひと言でいっても、自治体によって運営主体・運営方法は、それぞれで異なります。地域にある資源や現状に応じて、関係者が繋がり、既にある資源を組み合わせながら、制度を設計することが難しい点ではありますが、視点を変えるとそれだけ地域に応じたものが展開できるとも言えます。

里親ショートステイ事業は、子育て家庭を地域で支える子育て支援のひとつとして、とても有効で大きな可能性があると実感しています。
私たち、福岡市児童家庭支援センター「SOS子どもの村」は、過去11年間で構築してきた里親ショートステイの仕組みやノウハウを社会に発信しています。これから導入したい、検討したいという行政の方、関係機関の方は、いつでもお問合せください。
▶お問合せはこちら

~「里親ショートステイ全国ネットワーク会議」参加者のご感想~

・事例紹介が非常によかったです。どのようなケースでショートステイのニーズがあり、どのような問題が発生する可能性があるのかが、非常に具体的で分かりやすかったです。

・それぞれ3か所がどのように行政と繋がりをもち、どのような役割をもちながら里親ショートステイを行っているのかを知ることができました。

・実際にショートステイ事業をする中で大変に感じていることなどについて生の声をきけたので勉強になりました。

・今年度に入り、利用希望が急増しています。どのサービスが適切なのか調整方法を含め、受け皿、実施体制を見直す必要性を感じていたので、非常に参考になりました。

・里親ショートステイを実施していない機関としての参加でした。地域における里親ショートステイの重要性を感じつつ、実際に取り組む上での難しさも想像しているところに今回このような機会をいただけ、大変勉強になりました。


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