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パンデミックの子育て 保護者のための10のヒント SOS子どもの村から

2020.05.01

このヒントの著者であるテレサ・ンギギは、幼年期のトラウマの分野の専門家です。これまで、内戦と紛争の国々で、SOS子どもの村のプログラムとして、子どもと保護者のメンタルヘルスをサポートしています。ケニア出身のテレサは、夫と10代の娘と息子と一緒にイタリアに住んでいます。

世界中の子どもの村で家族と暮らせない子どもたちを育てているSOSマザーは、コロナウィルスの大流行の際に、自分たちが子どもたちにどのように対処できるかについてアドバイスを求めてきました。 子どもたちの多くは、傷つきやすい、またはトラウマを抱えているため、家に閉じ込められ、学校に行けないことで不安やストレスの引き金になることがあります。 今、これまで以上に、子どもたちは安心安全を感じる必要があります。

「感情はコロナウイルスよりも伝染しやすい」とSOS児童心理士のテレサ・ンギギはSOSのマザーに伝えます。「幸せな親は、幸せな子どもを育てます。 自分のことを大事にし、自分の健康を守れば、子どもたちも元気になります。」

ここで、テレサはCOVID-19の間、両親のために次の子育ての10のヒントを伝えました。(日本用に意訳しましたので参考にしてください。)

1.自分を大切にする

「私たちは親として、子どもたちの世話をすることに集中することが多いので、自分自身を忘れてしまいますが、あなたが幸せでストレスが少ないほど、子どもは幸せになります。家の中でじっとしなければならないからといって、楽しむことができないというわけではありません。今日、あなたが幸せに感じる何かをしてください。」

 

2.落ち着いてください

「感情には限度がありません。感情はウイルスのようにどこまでも広がっていきます。SNSを使うとあなたのパニックが離れた場所にいる誰かに数秒で感染する可能性があります。そして、それはあなたやあなたの子どもがこの困難な時期を乗り越える役には立ちません。

「あなたが台風の目の中にいると想像してみてください。台風は広がりながら周囲のすべてを巻き込んでいく可能性がありますが、台風の目の中は静かなものです。こんな中でも、あなたが落ち着いていれば、子どもたち、友人、隣人にとって、安定した存在になることができます。」

 

3.子どもが自分で決めましょう

「子どもたちから大人は、毎日新しいことをたくさん学びます。子どもたちは、大切な事を自分で決めていると感じるときは、日々の変化を理解し受け入れることができ、そして変化に対処することもできます。

子どもと向き合い、何が起こっているのかを簡単に説明し、次に何をする必要があると思うかを尋ねてみます。”今日は何をしようか?どうやって他の人の手助けをしようか?” すると子どもたちが、とても素晴らしいアイデアを持っていることがわかります。このやりとりで私たち大人も刺激を受けるでしょう。」

 

4.今、この瞬間を生きる

今を不安に思う事は自然なことですが、不安なままで過ごすとあっという間に時間は経過します。

「コロナにかかったらどうなるんだろう?」

「その時、子どもと家族はどうなるのかな?」

しかし、不確定な未来を考え過ぎて不安に捕らわれたまま過ごすと、大切な今日はあっという間に目の前を通り過ぎていきます。

「今、私たちにできることはたくさんあります。今まで時間が足りないとか、やる気が起きなくて先延ばしにしてきたすべてのことを思い出してみてください。絵を描きたいとか、編み物をしたいと思っていませんでしたか?今が、クリエイティブになる絶好のチャンスです。今すぐ取り掛かかりましょう!そして、また不安を感じ始めたときは、いつでも冷静になって、このようなあなたができることを思い出し、今この瞬間を良くすることだけに集中してみてください。」

 

5.情報は程良く入手しよう

「最新情報を入手することで、自分をコントロールできるようになりますが、情報が多すぎると、負荷が大きくパニックになる可能性があります。見たいもの、聴きたいもの、読みたいものをあなた自身で慎重に選択してください。そのことが、その日の気分を形作ります。」

 

6.日常生活を続ける

「子どもたちは、規則正しい日常生活と、毎日が安定していると感じる必要があります。それにより安心感を与えますし、大人にとっても安定した毎日を過ごすことは必要なことです。

急に自宅で過ごすことが多くなったため、生活のリズムが乱れているかもしれませんが、新しい生活のリズムを作りましょう。

毎朝同じ時間に起床し、服を着替えてその日の準備をしてください。定期的に運動したり、いつもの時間に食事をとることを大切にしてください。」

 

7.関係を維持しましょう

「ソーシャルディスタンシングは、社会的に孤立をするということではありません。孤独を感じる必要はありません。しばらく連絡をとっていない友人に電話してみませんか? 友人や家族とのグループチャットをつくってみてはどうですか? かつての友人がSNSでも再会するのは幸せなことです。私も、何人の古い友人が私に連絡してきたのかわからなくなってしまいました。友人から近況を聞くのは素晴らしいことです。こういうことが、自分が社会的存在であることを思い出させてくれます。」

 

8.非難をやめる

「今は非難する時ではありません。新型コロナウィルスがどのように始まったのか、どこで起こったのかなどを考えることに意味はありません。収束に向けて皆で一緒に取り組んでいる状況です。悪いことばかり考えないようにしましょう。

人は憂鬱と感謝を同時に感じることはできないので、今までの人生の良い面に感謝してください。あなたのエネルギーをポジティブなことや、クリエイティブなこと、親切で、寛大で愛情あることに費やしてください。すると1000倍も気分が良くなります。」

 

9.何か良いことをする

「この数週間、多く方々が手を差し伸べ、他の人々の生活の手助けをしていることに刺激を受けています。危機に直面することで、力が最大限発揮されます。最善を尽くしましょう。」

 

10.すべて大丈夫

「私が住んでいるイタリアでは、すでに何週間も封鎖されており、SOS子どもの村の子どもたちは、#andratuttobene(イタリア語:すべてうまくいく)というメッセージの付いた虹のポスターを作っています。すべて大丈夫です。それは私たち全員が覚えておくべきとても重要なメッセージです。人生は正常に戻ります。これを乗り越えましょう。」

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