【レポート】東京フォーラム「フォスターケアと子どもの権利」

2014.11.30

レポート

11月22日(土)、東京虎ノ門で開催したフォーラム「フォスターケアと子どもの権利」には、里親関係者、児童養護施設・乳児院職員、大学研究者、学生、市民ボランティなど、全国各地から70名が参加しました。

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子どもの権利条約と国連子どもの代替養育に関するガイドラインの実践をめざすSOS子どもの村の取り組みを伝えるとともに、3名のIFCAフォスターユース(里親や施設の下で育った青年)が、自分たちの社会的養護時の体験から、その課題を提起しました。フォーラム終了後には、参加者との意見交換・交流会を行いました。交流会にもほとんどの方が参加され、アットホームな中、社会的養護の質を向上させていくために何が必要か熱心なディスカッションがなされました。

「自立できるということは、安心して他人を頼ることができるようになるということ」というユースの発言がとても印象的でした。施設職員、里親、児童相談所職員、様々な関係者に支えられた経験が、ネガティブな体験にならず、肯定的にその子に受けとられて初めて、自立につながっていくのだと思いました。

当事者が発する課題は、実に具体的なものであり、子どもの権利を尊重した社会的養護の支援を考える時には、措置決定する時、社会的養護へ迎え入れる時、施設や里親のもとを巣立つ時、それぞれ細部にわたって配慮が必要であることを考えさせられる内容でした。詳細は、3月発行の報告集にまとめたいと思います。

SOS子どもの村JAPANは現在、EUの社会的養護の質を評価するスタンダード「Quality 4 Children」を翻訳しています。このスタンダードに学ぶことが、まさにIFCAフォスターユースが課題提起した、社会的養護の質を問い直し、高めていくことにつながると私たちは考えています。

そこで、IFCAフォスターユースを福岡にお招きし、当事者の声を聴きながら、このQuality 4 Childrenを学ぶ専門セミナーを開催することとなりました。

時期は2015年3月です。詳細が決まり次第、WEBなどでお知らせいたしますので、お楽しみに。

(橋本愛美)