わたしたちのルーツ -SOS子どもの村とは-

子どもと家族への支援を世界で展開する国際NGO「SOS子どもの村」は、1949年第二次世界大戦後のオーストリアではじまり、現在世界134の国と地域で活動しています。

2009年11月20日、国連総会で「国連 子どもの代替養育に関するガイドライン」が採択されました。
2004年からの策定期間の間、SOS子どもの村は、国際NGOのワーキンググループの参加者としてその中心で活動しました。

世界の子どもの村の様子

世界の子どもの村


世界169万人に届けられる支援

現在、SOS子どもの村は、子どもに関する幅広い分野にわたって世界の134の国と地域で活動しています。

地図(SOS子どもの村が活動する世界134カ国)

子どもの養育

SOSファミリー、ユースプログラム 82,000名
家族強化プログラム 328,700名
受益者総数 410,700名
子どもの養育

教育

SOS幼稚園 23,000名
SOSヘルマン・グマイナー・スクール 107,700名
SOS職業訓練センター 16,600名
SOSソーシャルセンター 125,500名
受益者総数 272,800名
教育

医療・ヘルスケア

SOS医療センター 794,300名
※サービス提供の回数でカウント
医療・ヘルスケア

緊急支援

SOS緊急支援プログラム 218,400名
※サービス提供の回数でカウント
緊急支援

総受益者数:1,696,200名(2013年統計)


子ども支援の3つの特徴

1. SOSマザー(育親)による養育

家族の元で暮らすことのできない子どもたちには、愛情あふれる家庭的な環境が必要です。
SOS子どもの村では、専門的なトレーニングを受けたSOSマザー(育親)が専門家からの支援を受けながら子どもたちと家族として日々の生活をともに送り、安定した信頼関係を築いていきます。
また、兄弟姉妹を離さず共に養育すること。それぞれの家が希望に沿った環境となるよう配慮すること。地域とともに子どもたちを育てていくことを基本原則としています。
子ども養育に関する基本原則については こちら を御覧ください。

SOSマザー(育親)による養育

2. 家族崩壊を防ぐ家族強化プログラム

子どもたちが生まれた家族の中で育つことができるよう、家族支援にも力を入れています。子どもたちとその家族を支えるファミリーサポートセンターの運営をしています。また、世界の子どもの村では、家族の崩壊につながる貧困の撲滅にも取り組んでいます。家族を強化することで親子の別離を防ぎ、負のサイクルを断ち切ることができると考えています。

3. 子どもたちの自立を支えるSOSユース施設

社会的養護を離れていく若者にとって、自立は大きな課題です。社会的養護を受けて育った若者は教育水準が低くなり、そのため就職も難しく、貧困ライン以下の生活に陥ってしまうケースも多いのです。
SOS子どもの村では、若者はSOSユース施設で集団生活をしながら、自活していくのに必要な家事などの生活スキルを身につけます。また、就職活動の支援やカウンセリングなどのサポートを受けながら自立へ向けての準備を整えることができます。

家族崩壊を防ぐ家族強化プログラム

ビジョン・ミッション・基本姿勢・4つのキーワード

目指す姿(ビジョン)

すべての子どもは家族の一員として、愛され、尊重され、安全な環境で成長します。

使命(ミッション)

SOS子どもの村は、支援を必要とする子どものために家族を築き、子どもが自分の未来を切り開く手助けをし、地域とともに発展していきます。

基本姿勢

  • 勇気  ― 私たちは行動します
  • 関わる ― 私たちは約束を守ります
  • 信頼  ― 私たちはお互いを信じます
  • 責任  ― 私たちは信頼できるパートナーです

4つのキーワード

マザー :
すべての子どもは育んでくれる親をもちます
兄弟姉妹:
家族の絆は自然に育まれます
家   :
それぞれの家族は、自分たちの家庭を築きます
村   :
SOSの家族は、地域社会の一員です

設立の背景

第2次世界大戦後、ヨーロッパには両親や家を失った子どもがあふれていました。当時、医学生だったヘルマン・グマイナーは、この様子にショックを受け「子どもたちがそれぞれの家庭を持たない限りこの問題への解決はない」と考えました。
こうした状況を改善し、「家族」を基盤としたアプローチによる子どもの養育を実現するために「SOS子どもの村」を設立しました。

ヘルマン・グマイナーの写真とオーストリア イムスト村の写真

[左] ヘルマン・グマイナー
[右] オーストリア イムスト村


SOS子どもの村のあゆみ

1949年オーストリアのイムストに世界で初めてのSOS子どもの村が設立される
                                1955年フランス、ドイツ、イタリアで設立。オーストリア、インスブルックに最初のSOSユース施設
                                1960年各国本部の上部組織としてSOS-KDIが設立される
                                1963年アジアでSOS子どもの村が活動開始(韓国・インド)
                                1970年ウルグアイ(南米)で活動を開始。アフリカで最初のSOS子どもの村(コートジボワール) 誕生
                                1991年東ヨーロッパの拡大と再開。アメリカ合衆国初のSOS子どもの村
                                1995年国連経済社会理事会の諮問資格を有するNGOとして認定
                                1999年「SOS子どもの村」50周年
                                2002年コンラッド・N・ヒルトン人道賞を受賞
                                2004年インド、スリランカ、インドネシアとタイで津波による最大の救済プログラム。「ヨーロッパにおける家庭外養育の子どもたちのための4つの質の原則(Quality 4 Children Standard)」策定と実践への参加。Manual for the SOS Children's Village Organization 策定
                                2006年「国連子どもの代替養育に関するガイドライン」草案作成にNGOとして参加
                                2008年Chilld Protection Policy 策定。A Child's


他団体との連携

SOS子どもの村は、同じ分野で活動する多様なパートナーと地域・国・グローバルなレベルで積極的に連携しています。親と暮らすことのできない子どもにとっての最善をめざす私たちのパートナーは国連関連団体や欧州連合(EU)、欧州評議会のほか、子どもの権利の問題やさまざまなニーズに取り組むNGOのネットワークなどがあります。

国連

1995年から国連経済社会理事会の「特殊諮問資格」を有しています。この資格は、国連と目的を共有する国際NGOに与えられるもので、国連の活動に大きな貢献をすることができます。SOS子どもの村インターナショナルは、国連各機関やプログラムに協力をしています。

  •  ユニセフ(UNICEF)
  •  国連人権理事会
  •  国連子どもの権利委員会
  •  国連開発計画
  •  国連世界食糧計画など

欧州評議会&EU

代替養育を受けている子どもや子どもの権利の問題は、EU、欧州評議会のどちらにおいても優先課題とされています。SOS子どもの村は、両機関とともに親を失くした子どもや若者の状況を改善できるよう活動しています。
SOS子どもの村インターナショナルは、2008年から欧州評議会の参加資格を与えられており、欧州評議会の政策やプログラムの策定に寄与しています。

NGOグループ

子どもの権利条約NGOグループ、ユニセフNGO委員会、ベター・ケア・ネットワークなど、たくさんのNGOネットワークに参加しています。
また、世界にあるSOS子どもの村各国本部の多くも、活動する国の国内で、子どもの養育や保護、子どもの権利、福祉、発展を目指すNGOのネットワークに参加しています。