SOS子どもの村JAPANとは
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広報誌「かぞく」
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- 発行人
- 保科清
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- 編集長
- 田北雅裕
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- アートディレクション・デザイン
- 中川たくま
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- 装画・イラスト
- きくちちき
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- 写真
- 白木世志一 田北雅裕 中西ゆき乃
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- デザイン
- 河村美季
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- 編集
- 大谷順子 坂本雅子 遠藤綾 木下貴子(CXB)今岡春奈 橋本愛美
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- 広告
- 北芝幹怡 田中教生 藤本正明
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- 協力(敬称略)
- 秀巧社印刷株式会社 社会福祉法人四季の会 どろんこ保育園 福岡南キリスト教会 社会福祉法人 子供の家 NPO 法人豊島子どもWAKUWAKU ネットワーク
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- 発行日
- 2014年12月1日
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- 発行所
- 特定非営利活動法人 SOS 子どもの村JAPAN
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- 印刷
- 秀巧社印刷株式会社
発刊の主旨
日本ではじめてのSOS子どもの村が福岡市今津に生まれて5年目を迎えました。家族と暮らせない子どもたちを迎え、育親(里親)のもと「新しい家庭」をつくって過ごしてきたこの間の経験は、大きな挑戦でもあり、発見と学びに満ちたものでした。
先進諸国に比べて立ち遅れが指摘される日本の子ども福祉の分野にあって、私たちを今日まで導いたのは、「国連子どもの権利条約」や国際NGO「SOS子どもの村」の理念、さらにはその具体的指針である「国連子どもの代替養育に関するガイドライン」でした。そこでいう「子どもと家族」の概念やビジョンには、課題解決のための指針だけでなく、子ども観の転換を迫るものがあり、その中でも、子どもにとっての家族の重要性や、それを子どもの権利とするとらえ方は、あらゆる子どもと家族に通じるものといえました。
私たちは、多くの方々に子どもの村の実践から見えてきたものを伝え、「子どもと家族」をめぐる現状や課題を共有しつつ、これからのあり方をともに考えていきたいと思います。そのことが、多くの子どもと家族にとって新たな希望につながることを願って、『かぞく』をここに発刊します。
特集
子どもにとっての家族 ― ― 田北雅裕(かぞく編集長)
あなたの子供は、あなたの子供ではない。彼等は、人生そのものの息子であり、娘である。
彼等はあなたを通じてくるが、あなたからくるのではない。彼等はあなたとともにいるが、あなたに屈しない。
あなたは彼等に愛情を与えてもいいが、あなたの考えを与えてはいけない。
何故なら、彼等の心は、あなたが訪ねてみることもできない、 夢の中で訪ねてみることもできないあしたの家にすんでいるからだ…(カリール・ギブラン)
大自然と向き合い、写真を撮り続けた冒険家・星野道夫さんは、自身のエッセイ集「長い旅の途上」の冒頭で、以上の詩を引用しました。まだ一歳にも満たないわが子の瞳の一瞬に、親である自分の存在と関係なく、一人の人間として生きてゆく力強さを垣間見て、この詩を思い出したのです。
「子どもにとっての家族」―そのあり方を模索するとき、ぼくもこの詩を思い出します。それは「わが子」でなくとも同様です。血のつながりがない子どもたちが社会の中で関係を築いていく際、ただ養育を保障するだけでなく、彼等の権利をしっかりと尊重せねばなりません。
一方、実際の現場では、そう簡単にはいきません。子どもたちにとって何が正しく、正しくないのか、迷い、葛藤する場面が常に訪れます。それでもなお、子どもの権利を手放すことだけは避けなくてはならないのです。
日々悩みながら模索している営みをみなさんと共有し、一緒に考えてみたいとおもいます。
プレビュー
もくじ
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- 誌上絵本
- きくちちき
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- インタビュー
- 『あらたな関係に向かって』鷲田清一
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- エッセイ
- 『家族をめぐる言葉―自立』熊谷晋一郎
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- エッセイ
- 『わたしと家族』横堀昌子
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- インタビュー
- 「親父の背中に育てられて」王貞治、他…
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